転勤族が内見までに準備すること&当日のチェックリスト
賃貸物件を契約する前には内見をします。ここでは、転勤族が内見を効率的に行うための事前準備や、当日チェックするポイントを解説します。
内見とは?
内見とは内部見学を略した言葉で、実際に物件を訪れ、建物の中を見ることを指します。内覧や下見と同じような意味です。不動産屋さんと一緒に行くので、気になることはその場で質問できます。最近はオンライン内見なども可能ですが、現地に行かないとわからないこともあるので、できれば実際に見るのがおすすめです。
遠くまで行くのは大変ですが、なんとか頑張りましょう!
準備が肝心!内見前にやることは4つ
転勤族の場合、何度も現地に行けないことが多いので、できれば1日、多くて2日で内見を済ませたいですよね。そのためには、以下のような事前準備が重要です。1つずつ解説するので、参考にしてみてください。
- 家具・家電の採寸
- 確認したいことを書き出す
- 相場観をつかむ
- 準備すべき書類を確認
家具・家電の採寸
まず、今ある荷物が次の物件に入るかどうか確認するため、家具や家電のサイズを測ります。以下のリストを参考にしてみてください。
- ダイニングテーブル
- ダイニングテーブルの椅子をひいたときに必要なスペース
- テレビ
- テレビ台
- ソファ
- ラグ
- チェスト
ダイニングテーブルは人が座ることを想定して、椅子をひいたときのスペースも確認しましょう。
- 洗濯機
- 冷蔵庫
- 食洗機(卓上タイプがある場合)
- 電子レンジ・オーブン
- 食器棚
冷蔵庫や洗濯機など、大型家電も要チェックです。「冷蔵庫や洗濯機は、どの物件にも入るんじゃない?」と思う人も多いと思いますが、意外と入らないことがあります。万が一、持っている大型家電が入らない場合でも、事前に知っていれば対策を考えられるので、採寸していきましょう。
食器棚は物件によってついていたり、ついていなかったりします。私が住んだ物件では、ついていないことが多かったですが、今回は備え付けがあるので、10年ほど使った食器棚を処分することになりました。
食器棚は新しく買うとしても、あまり高くないものがよいかもしれません。
- ベッド
- 布団
- デスク・勉強机
- 電子ピアノ
- タンス
- 収納ボックス
子育て世代は、ベッドや布団を1部屋に並べて寝ているご家庭が多いのではないでしょうか。ベッドや布団はサイズが大きい荷物の1つなので、しっかり確認しましょう。
確認したいことを書き出す
実際に現地で確認したいことを書き出します。事前情報でわからないこと、個人的に気になることなど、何でもOKです。自分基準でリストアップしましょう。今回、私は以下のようなリストを作りました。
- エアコンの設置状況
- 照明の有無
- ウォシュレットの有無
- 洗濯物を干す場所
- 日当たり
- 近くの道路の交通量
- 近くの川の大きさ
- ゴミ捨て場
- 小学校までの距離
相場観をつかむ
事前にネットで検索し、どんな物件が掲載されているかチェックしておきましょう。何度も見ていると、素人でも現地の相場観がわかるようになります。
内見当日に、不動産屋さんから他の空き物件を紹介されることがありますが、周囲の物件をチェックしておくと、内見するか・しないかジャッジしやすくなります。すでにネットに掲載されている物件を紹介されることも多いですよ。
提案された物件をすべて見るのは難しいので、3~4件程度に絞るのがおすすめです。
賃貸物件の探し方は、以下のページにまとめてあるので、確認してみてください!
準備すべき書類を確認
内見をして申込みする際に、身分証明書や収入証明が必要になります。あらかじめ、不動産屋さんに確認しておくと、申込み以降の手続きがスムーズです。
効率的に内見するための持ち物、必須アイテムは3つ
内見は手ぶらでもできますが、効率的に行うために、以下の持ち物を準備しましょう。
- メジャー ★必須
- 筆記用具とメモ ★必須
- 確認したいことリスト(事前に準備したもの)★必須
- 間取り図 ☆不動産屋さんでもらえる、自分でプリントしてもOK
- スリッパ ☆現地で貸してもらえる可能性あり
- スマホ(あると便利な機能:カメラ・コンパス・地図・ライト)
- 懐中電灯(万が一、夜間の内見の場合)
メジャー
部屋のサイズを測るので、メジャーは5m以上の長めのものがおすすめです。2m程度だと、継ぎ足しながら計測する必要があり、手間がかかります。
最近はレーザーで測れるタイプも発売しています。手動のものは部屋の端と端で2人がかりで計測する必要がありますが、レーザーだと1人で測れるうえに、天井高など手が届かない場所まで計測可能です。
筆記用具とメモ
筆記用具とメモは、計測した数値を書くために使います。何件も測りたい場合は、フォーマットを作っておくとスムーズですよ。
確認したいことリスト
現地で確認したいことは、あらかじめリスト化しておきましょう。ノートに書いたり、スマホのメモ機能を使ったりしてみてください。
内見当日のチェックポイント!1件目で決めてもOK
内見当日は賃貸物件を決める日です。なんとなく見て、あとで決めようと思わず、その場で決定する気持ちで行きましょう。何件か内見する場合は、優先順位が高い順に見ます。たくさん確認することがあるので、集中力があるうちに本命をチェックするのがおすすめです。
実際に我が家は、図面で気に入った物件に決まるケースが多く、1件目で「ここだ!」と思ったら、ほかの物件は見ないこともあります。
部屋の全体像を確認
部屋に入ったら、まず、全体像を確認します。
- 部屋の大きさ
- 窓の大きさ
- 収納の大きさ
- 生活動線
- 玄関の広さ・靴収納の大きさ
- 日当たり・風通し
どこに何を置くか想像しながら、すべての部屋を見ましょう。収納は全部開けて、奥行きもチェックしてください。戸棚や靴収納も中まで見るのがおすすめです。
部屋の設備を確認
次に、細かい設備の有無や場所をチェックしましょう。
- エアコンの有無
- カーテンレールの有無・種類
- コンロの種類・位置
- コンセントの位置・個数
- 照明の有無
- インターホン・セキュリティ・カギ
- ネット回線の有無
- テレビアンテナの有無
- 脱衣所のタオルハンガーの有無
細かい設備は物件の決め手にならなくても、把握していると後の準備に役立ちます。上記の中で予算に大きく関わってくるのは、エアコンの有無です。エアコンを所有しておらず、新しい物件にエアコンがついていない場合、自分で準備する必要があるので注意しましょう。
エアコンがない部屋は、転勤族泣かせですよね。
部屋の外を確認
さらに、行ってみないとわからない環境・騒音・道路の状況などを確認するため、部屋の外もチェックします。
- マンションンなどの共有スペース:エントランス・エレベーター・廊下など
- 騒音の原因になるもの:道路・線路・公園・商店街など
- 災害の原因になるもの:川・崖など
- 周りの商業施設:不適切と感じるものが近くにないか
マンションの共有部分は、清潔かどうか、荒れていないかなどを確認しましょう。子どもがいる場合、公園が近いと便利ですが、隣接していると遊んでいる子の声がうるさいことがあります。また、人が集まる場所や商店街に隣接していると、夜まで賑やかなこともあるので注意が必要です。
採寸
「ここだ!」と思う物件では、採寸を行いましょう。採寸は時間がかかるので、すべての物件で行う必要はありません。本命の物件をしっかり測るのが理想的です。採寸する場所は、①部屋の内部と②カーテンンのサイズです。以下のフォーマットを参考にしてみてください。
①部屋の内部のサイズ
数字を書くだけで済むように、採寸したい場所をリストアップしておくと、スムーズです。
- リビング:縦____cm × 横____cm
- 廊下:幅____cm
- ドア:幅____cm
- 玄関ドア:幅____cm
- キッチン:縦____cm × 横____cm
- 冷蔵庫置き場:縦____cm × 横____cm × 奥行____cm
- ガス台置き場(後付けの場合):縦____cm × 横____cm × 奥行____cm
- 洋室①:縦____cm × 横____cm
- 洋室の収納①:縦____cm × 横____cm × 奥行____cm
- 洋室②:縦____cm × 横____cm
- 洋室の収納②:縦____cm × 横____cm × 奥行____cm
- 脱衣所:縦____cm × 横____cm
- 洗濯機置き場:縦____cm × 横____cm × 奥行____cm
布団を何枚も敷く場合は、敷き詰めてドアが開くかも確認してください。
②カーテンンのサイズ
引越し前にカーテンを発注する予定なら、カーテンのサイズはしっかりと採寸する必要があります。その場合、どこからどこまで測ったか、わからなくなることが多いので、「〇〇から△△の下まで」のように具体的に記録します。
- リビング大きい窓:縦____cm × 横____cm ☆カーテンランナーの下から床まで
- リビングの小さな窓:縦____cm × 横____cm ☆カーテンランナーの下から窓枠の下まで
- 洋室①の窓:縦____cm × 横____cm ☆____から____まで
- 洋室②の窓:縦____cm × 横____cm ☆____から____まで
時間がないときやカーテンは後で注文したい場合は、ザックリ測るだけでもOKです。私は内見の採寸でカーテンの発注まではしたことがないので、ザックリ測る派です。ザックリ測るだけでも、今あるカーテンが(一時的にでも)使えるか・新しいカーテンが何枚必要かなど、基本的な情報が得られます。
撮影
きちんと確認したつもりでも、その場を離れると思い出せないこともあります。画像で見たほうがわかりやすい場合もあるので、内部の写真を撮りましょう。
コンセントの位置はメモで表すのが難しいので、写真で撮るのがおすすめです!
申込みをする
気に入った物件が見つかったら、不動産屋さんで申込みをします。申込みでは、本人確認書類や収入証明を求められることが多いので、事前に確認しておきましょう。
申込みから契約までのおおまかな流れは、以下の通りです。会社が契約者となる場合は、審査・契約・入金などは、会社が行う場合もあります。
- 申込み
- 審査
- 重要事項説明
- 契約
- 入金
- 鍵の引き渡し
物件が決まったら、引越し屋さんを手配
物件が決まったら、次は引越し屋さんを手配します。まだまだやることはたくさんあるので、順次ご紹介していきますね。
物件が決まったら、ひと安心。焦らず、一つひとつ こなしていきましょう!